働き方改革の光と闇
僕は俗にいう「ブラックバイト」をしていた時期があります。
ほぼ毎日出勤。残業祭りで、深夜0時まで働いていたことも。
まあ、楽しかった部分も大きいので、完全な悪とは思っていないんですが、しんどかった…
久しぶりに、そのバイト先に残っている同志に話を聞く機会がありました。
すると、現在残業が禁止され、年中無休だった職場に休日ができたらしい…
凄い変化!あれだけ残業体質だった職場環境が改善されている!
これもすべて「働き方改革」のおかげなのでしょう。
今回は、そんな働き方改革の概要を調べつつ、裏の意図について考えていきたいと思います。
働き方改革は多様な働き方の選択を目指す
働き方改革とは、
一億総活躍社会の実現に向けて、働く方々がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現するための改革(厚労省HPより)
多様な働き方を選択できる社会の実現を目指した改革です。
主に8つの政策から成り立っています。
- 時間外労働の上限規制の導入
- 勤務間インターバル制度の普及促進
- 何時有給休暇取得の一部義務化
- 割り増し賃金率の中小企業猶予措置
- 産業医・産業保健機能の強化
- フレックスタイム制の見直し
- 高度プロフェッショナル制度の創設
- 同一労働同一賃金の促進
以上のような制度で、労働者の労働環境を良くしようという取り組みが「働き方改革」です。
例えば、
「時間外労働の上限規制の導入」では明確な残業時間の上限がついたり、
「勤務間インターバル制度」では労働者の睡眠時間が確保されることを目指されたりするようになりました。
なるほど。これらのおかげで、元バイト先の勤務体系が変わったのですね。
働き方改革の見方
そもそも、労働者に無理を強いることは非効率です。
無理に長時間働かせても、それだけ生産性が落ちるんですから。
労働者に適度な余暇を与え、最高の状態で働かせることが企業にとってはこれが最も都合がいいんです。
企業は休みを「労働の生産性を上げるもの」として捉えています。
休暇は労働の一部なのです。
企業や国は労働者を休ませて、コストカットし、強制的に生産性を上げさせているという見方もできます。
労働者が積極的に休んでいるのではなく、企業が社員を休ませているという視点を忘れてはいけません。
大事なことは、労働と休みのバランスを自分にとって最も良いものに最適化させること。
自分が働き方を選択する意識がこれから大切になってくるのではないでしょうか。