【キャリア教育に騙されるな!】大学生のキャリア論
大学生はキャリア選択が迫ってくる時期ですね。
自分のキャリアはもう決めましたか?
中学・高校の進路選択は、学校を選ぶだけだったので比較的簡単でした。
しかし、キャリアを選択するとなると話が変わります。
選択肢が多すぎる。
キャリアの決定が人生の大半を占める。
本当に重要な決断になりますよね。
キャリアを決定する前に、
そもそも「キャリア」とは何か、知っていますか?
この記事では「キャリア」とは何か、本質を探っていきます。
「キャリア」について理解しておくことは自分のキャリアを決定するうえで、大きな助けになります。
「キャリア」の本質
キャリアとは
キャリアとは、
「これまでの、そしてこれからの人生の履歴」
のことです。
「自分の人生の履歴&未来の計画書」と考えるとわかりやすいかもしれません。
キャリアの矛盾
キャリアは自分の人生の履歴と未来の計画書のことです。
未来の計画書は変更される可能性があります。
しかし、日本では生きていくコースに「標準」的なモデルが存在しました。
教育➡就職➡結婚➡出産➡子育て➡老後
この標準モデルにというのが当たり前で不変とされている部分があります。
そのため、変更の可能性がある「キャリア」と日本の文化は合致しないところがあるんです。
キャリア教育のウソ
中学校や高校などで「キャリア教育」を受けたことを覚えていますか?
職場体験に行ったり、夢について考えたりして「キャリア」を考えさせようという授業があったはずです。
キャリアを決定するうえで非常に重要になってくるキャリア教育には,、いくつか問題点があります。
以下の3つです
- 「夢」「やりたいこと」の意味はあいまい
- 「夢」の実現可能性や価値について考えていない
- 「やりたいこと」の選択の根拠が浅い
順番に説明していきます
「夢」の意味はあいまい
「夢」という言葉の定義はあいまいです。
「あなたの夢はなんですか?」と聞かれたらどう答えるでしょうか。
「宇宙飛行士になりたい!」「弁護士になりたい」
など具体的な職業をこたえる人もいます。
具体的な職業ではなく、
「お金持ちになりたい!」「人の役に立ちたい」
など抽象的なことをこたえる人もいるでしょう。
どちらも同じ「夢」です。
このように「夢」の範囲は職業だけにとどまりません。
にもかかわらず、学校の教育ではただ夢を持つことが目標にされます。
夢を持ったら、ハイおしまい。というのが今の学校教育の現状です。
夢を自分の生きていく人生にまで落とし込んで考えられていない現状があります。
「夢」の実現可能性や価値について考えていない
学校のキャリア教育では「夢」を持たせようとします。
しかし「夢」の実現可能性や社会に及ぼす価値について考えさせられていません。
自分の夢がどれくらいの確率で叶うのか?夢を叶えるためにはどうすればいいのか?
自分が夢を叶えたら、どんな価値があるのか?
を個人で考えるしかない状況にあります。
「やりたいこと」の選択の根拠が浅い
大学生までが「やりたいこと」を見つけるときに重視されるのは「経験」と「メディアからの情報」でしょう。
大学生がどれだけの経験をしているでしょうか。
働くといってもアルバイトぐらい。
かかわったことのある職業人は「教師」「医師」「看護師」といったかなり狭い範囲の人々。
メディアからの情報はかなり極端です。
このような状況で自分に合った「やりたいこと」など選択できるでしょうか。
多くの人はやりたいことを見つけることは厳しいでしょう。
大学生までの浅い経験と情報だけをもとに、「夢」を決めさせようとするキャリア教育には無理があります。
キャリアの本質を知り、常識を疑え
キャリアの「常識」とされているものは、矛盾が生じている部分があります。
またキャリアの重要な部分を占める「キャリア教育」にも欠点が見て取れます。
したがって今までキャリアについて「常識」とされていたことを1度疑ってみましょう。
自分の人生を選択するのは、結局自分自身です。
みんなそうしているから、社会の流れだからという理由でキャリア選択をしてしまうと、後で後悔してしまうかもしれません。
だからこそ、キャリアの常識となっているものを疑ってみる。
キャリア教育では教えてくれない、自分にとって一番大切にしている価値観を見つけましょう。
自分の大切にする価値観を実現する手段を考えてみることが非常に大切にです。
キャリア決定の詳しい戦略については
大学生のキャリア戦略【本当に大切なことは6つ】 - 踊る!ハシモト研究所
参考文献
キャリア教育のウソ (ちくまプリマー新書) [ 児美川孝一郎 ] 価格:842円 |