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さとり世代の生き方マニュアル

「ひとり」って全然悪いことじゃないですよ【ひとりが悪とされる原因を探る】

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ひとりがさみしいと感じるのは自然なことです。

誰もがある程度、孤独に対してさみしさを感じています。

孤独はさみしいですが、悪いものではありません。

ひとりでしかできないことがあり、ひとりであることは人間関係における選択肢の一つに過ぎないはずです。

しかし、ひとりは「悪」だと断じるような風潮があります。

なぜなのでしょうか。

この記事では本来必要なはずの「ひとり」が悪とされてしまった原因と、ひとりでいるときの心構えについて考えていきます。

 

一人が悪だとされがちな原因

ひとりであることが悪であるとされている根本的な原因は歪んだ学校教育にあります。

歪んだ学校教育

日本の学校でいちばん学ばされることは「立ち位置の取り方」です。

先生やクラスで実権を握っているガキ大将にいかに好かれるかが大事になります。

例えば、国語の授業では文学作品を読みますが、文学は人の数だけ読み方があっていいはずです。

それなのに、先生が設定した「答え」で納得するように強制されます。

また、いじめのターゲットとなるような生徒は人とは考え方がことなり、ひとりでいる生徒が狙われます。

このような環境下では、ひとりでいることは評価されず、いじめの対象にすらなりえるのです。

ひとりが悪とされてしまう根本的原因は「学校」という独特の環境にあります。

 

一人でいい

学校という特殊な環境下では、ひとりでいる価値はありません。

先生には評価されず、友達関係においても問題を引き起こす可能性があるからです。

しかし、学校以外の集団に目を向けるとどうでしょう。

例えば、会社。

会社の中で、多数派が作る慣習的な意見にばかり従っていれば、革新的なアイデアは生まれません。

革新的なアイデアが生まれない会社は、激動の時代の中で変化についていけず、つぶれてしまうのではないでしょうか。

このように、変わり者のいない群れは、いつもと同じ思考・行動を繰り返し、変化についていけず、群れごと淘汰されてしまいます。

ひとりの変わり者が群れを生存させるんです。

このようにひとりでいることは、本来的には価値があります。

 

一人でいるときのアドバイス

ひとりでいることは本来的に価値がありますが、どうしても寂しい時や一人よがりの考えに陥ってしまうことがあります。

そのためは以下の心構えを持っていることが大切です。

  • 心の師を持つ
  • 変わっている部分をアピールしない
  • 自分が正しいとは限らない
  • 自分の世界をエンターテインメントにしてしまう

順番に解説していきます。

 

心の師を持つ

実在した(している)ヒーローを自分の身内だと思って、現実の理解者が現れる日まで勝手に「心の師」にしてしまえばいい

——「非属の才能」山田玲司著より

ひとりの孤独に耐えるためには、自分の心の中に「先生」を持っておくといいです。

「ロールモデル」と言い換えることもできます。

自分が苦しい状況にいるときも、もし~(心の師)だったらどうするかな…と考えることで気が楽になります。

心の師は身近にいればベストですが、いない時は歴史上の人物や漫画・小説の登場人物でもオッケーです。

 

変わっている部分をアピールしない

自分の中の「変わっている部分」をむやみに主張しない

——「非属の才能」山田玲司著より

ひとりでいると、その変わっている部分が自分の中に顕著に見えてきてしまいます。

ですが、その変わっている部分をむやみに主張することはやめましょう。

なぜなら自分は変わっているのではないかという思いは多かれ少なかれ誰しもが持っているものだからです。

自分だけが変わっているという独りよがりな考えは、人を極端に遠ざけてしまう原因になります。

 

自分が正しいとは限らない

自分が常に正しいのかわからないという自覚

——「非属の才能」山田玲司著より

自分のことを盲信しないようにしましょう。

誰しもが自分の「正しさ」を背負って生きています。

人の正しさを尊重しながら、自分の意見を検証し続ける姿勢を忘れないようにすることが大切です。

 

自分の世界をエンターテイメントにしてしまおう

自分の世界を大切にしているだけでなく、その自らの世界をエンタテインメントとして相手に提供する術を持つ

——「非属の才能」山田玲司著より

自分の世界を人の世界を批判するために使うのではなく、人を楽しませるために使ってみましょう。

自分だけの世界を、外に発信するのは意外と楽しいものです。

ブログやYouTubeなど、発信するためのツールはそろっています。

自分だけの世界を広げ、多くの人を巻き込めるようなものを作り上げることが最強です。

 

ひとりも悪くない!

ひとりであることが悪とされる原因は「学校」という特殊な環境でした。

本来、「ひとりでいられる」「ひとりを主張できる」ことは価値があるものです。

「ひとり」は心がけ次第でもっと良いものになっていきます。

ひとりであることはさみしいですが、最高です。

胸を張って生きていきましょう!

 

 

参考文献

 

非属の才能 (光文社新書)

非属の才能 (光文社新書)