「最近の若者は…」論
「最近の若者は…」
おじさん・おばさんが言いそうな言葉ランキング殿堂入りワードですよね(自社調べ)
テレビやネットなどで、特によく聞くような気がします。
なぜ中高年の方々は「最近の若者は…」と言うのでしょうか。
今回は若者への批判とそこから考えられる教訓を見ていきます。
若者を批判的に語る人はただ自分を正当化しているだけ
「若者はけしからん」と若者を「異質な他者」とみなす言い方は、もう若者ではなくなった中高齢者にとっての自己肯定であり、自分探し
以上の言葉は古市憲寿著「絶望の国の幸福な若者たち」より抜粋しました。
「最近の若者は…」とぼやく人は、結局異質なものを批判することを通して、自分たちを正当化しているだけなんです。
むなしいことをしているのは、おじさんだけじゃないよね?
他者批判をして、自己を肯定する…
むなしいですね。
でも、僕たちも同じことやってませんか?
理解できないものをただ批判して、陰で悪口を言い合って、仲間意識を育てる。
それ、「最近の若者は…」とぼやいているおじさんと全く同じ行為なんですよね。
僕もやってしまいがちなんですが、やめましょうよ。
他者を批判したところで、自分たちの利益にはなりません。
批判している時間がもったいない
では、他者を批判するのではなく、どうしたら良いか。
理解できない集団を分析してみましょう。
なぜ、その集団が発生したのか。どんなことをしているのか。
この「Why?」と「How?」の視点を持って分析するだけで、違う世界が見えてくるかもしれません。
理解できない集団を批判するのではなくて、違いを受け入れ、いいところをマネしちゃいましょう。
良いところを抽出し、悪いところは自分たちは同じようにしなければいいんです。
これだけで、批判するよりも数段生産性が上がったと思いませんか?
見方を変えて考えよう
そもそも絶対的な悪はほとんど存在しません。
猛毒ランキング1位の「ボツリヌストキシン」は、医療分野で活躍しているんですって。
過活動膀胱炎・慢性片頭痛の治療・目じりのしわ取りなんかで活用されているそうです。(ソース:https://ddnavi.com/news/295237/a/)
猛毒でさえ、利用の仕方を変えれば、有益なものになるんです。
見方の違いで、良いところはいくらでも見つけられます。
批判している時間がもったいないです。やめましょう。
その分、なぜそうなったか?何をしているのか?を分析して、自分にとって有益なものに変換してしまいましょうよ。
猛毒を薬にしていくように。