搾取される大学生の生存戦略
大学生のブラックバイト問題が話題に上ることがあります。
大学生が労働力として搾取されている現状があるようですね。
しかし、大学生はさんざん搾取され、使い捨てられるのは当たり前のことではないでしょうか。
そりゃそうです。知識や経験がなく、時間と体力は有り余っているんですから。
この記事では、大学生が搾取が搾取されている現状をホリエモンと田中角栄の2人の実例から探りつつ、うまく搾取されるための作法を考えていきます。
大学生は搾取されて当たり前
大学生には知識や経験がありません。
そのため、騙そうと思えば、コロッと騙せてしまいます。
それらしい大義名分を与えれば、「やりがい」をいくらでも食べさせられるんです。
また、大学生には時間とエネルギーが有り余っています。
暇な大学生は多く、エネルギーを持て余している人も多いでしょう。
だからこそ、大学生は労働力として搾取されてしまうんです。
知識・経験がなくて、時間と体力が有り余っている。
搾取されるのは当たり前かもしれませんね。
搾取されない学生起業家?
大学生で搾取する側に回ったやつもいるぞとおっしゃる方もいるかもしれません。
例えば、大学生で起業して大成功したホリエモン。
彼は、東京大学在学中に有限会社オン・ザ・エッヂをたちあげ、一躍時の人となりました。
ホリエモンの例から、大学生は搾取されるとは限らないと思えるかもしれません。
しかし、彼は非常に優秀。
プログラマーとして企業でアルバイトをし、企業から月給70万円出すからこのまま残ってほしいと頼まれたそうです。
つまり、ホリエモンはすでに社会に通用するだけのスキルを持っていたんです。
だから、起業しても成功できた。
普通の大学生が社会に通用する圧倒的なスキルを持っている人がどれだけいるでしょうか。
片手で数えられるくらいなんじゃないですかね。
田中角栄の青年期
というわけで、社会に通用するような圧倒的なスキルを持っていない限り、大学生は搾取される対象です。
しかし、搾取されることは悪いことだけではありません。
田中角栄は、高等小学校を卒業した後、毎日朝から夕方までトロッコを押して暮らしていたそうです。
まさに労働力搾取。
田中角栄はこの経験を実に得難い経験だったと表現しています。
この世で一番末端の仕事をしている人間たちの力こそが、この世の中を結果として大きく変えていくのだという実感
『天才』石原慎太郎著より
を得たとも書かれています。
そのあと田中角栄は総理大臣にまでのし上がりました。
若い時代の労働の思い出があったからこそ、総理大臣に登りつめるだけの力があったのではないでしょうか。
搾取は100%悪いことではない
このように、若い時代の搾取が悪いことかといわれると100%悪いとは言いきれないように思えます。
若い時代の時間と体力が有り余る時代に、現場の最前線に出て、命を削る。
この経験で見えてくる世界が必ずあります。
末端で労働力として搾取されることは若者がすべきことなのかもしれません。
搾取のお作法
とはいえ、ただ搾取されるだけでは、自分にとってマイナスでしかありません。
自分の中に搾取を跳ね返せるだけの力が必要です。
その力を意識するうえでは以下の2つが重要になってくるかなと思います。
- 「辞める」というカードはいつでも切れることを忘れない
- 搾取されるなら、リターンのあるものを
順番に解説していきます。
「辞める」というカードはいつでも切れる
大学生という身分だからこそ、いつでもやめることができます。
なぜなら、扶養すべき家族もないし、なんなら自分が扶養されている身だからです。
辞職したところで自分にとって何のデメリットもありません。
むしろそこからたくさんの経験をすることが、その後の人生に好影響を与える可能性すらあります。
あまりに搾取がひどいようなら「辞める」カードを切ってください。
ためらう必要はないかなと思います。
搾取されるならリターンのあるものを
労働力搾取と一言で言っても色々な種類があります。
大学生のバイトの中で最も多いのは、「時間」「体力」を搾取してくるバイトでしょう。
しかし、「時間」を切り売りするだけのバイトでは自分の身には何も残りません。
自分のスキルや経験を得られることが大切です。
「このバイトをやれるなら、お金はいらねぇ!」という境地までたどりつければベストだと思います。
まとめ
大学生は搾取されて当たり前。
そのうえで、じゃあ搾取されるんだったらされましょう、搾取をいい経験にしてしまえ、と思うわけです。
しかしただで搾取されるわけにはいきません。
自分の体を壊さないように、自分にとって利益になるように、働くことが大切だと思います。